こんにちは。
先ごろ某ニュースサイトをみていたら、こんな記事を見かけました。
「腫れ物扱いだった」バスケの練習中に倒れ、車椅子生活に。起立性調節障害、不登校の始まり…声優・佐倉綾音さんの葛藤と再生の物語【前編】 | HugKum(はぐくむ)
この記事をみて思い出したのが、某将棋系Youtuberの「そら」さんが、自身のことについてお話されていた動画です。
起立性調節障害は、小中学校ころに発症する疾患です。さまざまな症状がありますが簡単に言えば、場面にあった血圧が維持できず、起床、立位、運動が難しくなります。
原因は様々で、主に心機能に由来する身体的なものもあれば、疲労や生活環境に由来するものもあって、概ね複数の原因が絡み合っているものです。
その症状から、「学校に行きたくないだけではないか」「怠けている」と誤解されがちで、今でもご年配の方だと理解をいただけないことがあります。
しかしこれらの記事、動画から私が感じたのは、どちらも親御さんの対応が寛容で保護的であったのだなあということです。

これは大事なことで、子どもには子どもなりの不安や葛藤が渦巻いていて、本当は普通に生活したいのにできない、前日までは行きたいのに当日朝になるとどうしても体が動かない、そんな自分に失望するような気持ちがあることが多いです。ですからご家族は、子どもの今を許容し、認めてあげてほしい、それが遅いようでいて結局は一番の近道です、などとお話することが多いです。
実際にご相談をうけますと、学校を休んで家に一人でいさせることができなかったり、親御さんの仕事があったりして、状況は様々で難しいです。親自身がまたかよ!と思ったり、不安になってしまう気持ちは、本当に皆さん共通で、私もよく理解するところです。
親には親の不安があります。当然ですが親には、普通に学校にいって、身を立てて、社会に参加して、お金を稼いで幸せな人生を送ってほしい、という願望があります。学校に行けなくなった子をみると、その第一歩が崩れたような気がするかもしれません。
お二方の親御さんにも不安があったでしょうし、しかも今から10年前ですと現在のような理解であるとか社会の側のリソースが整っていなかったでしょうから、このような対応ができたことは奇跡的かもしれません。
しかしお二方とも現在は、それぞれの活躍の場で第一線を張っていらっしゃいます。社会への参加の仕方って色々で、10年先の子どものことなんて全く想像がつかないものだなと思います。
今、不安を抱えていらっしゃるご本人やご家族にとって、これらの記事や動画が少しでも参考になればと思い、ご紹介させていただきます。
当院でもこのような相談をお受けしています。下記記事をご参照ください。