こんにちは。隠れ肥満の院長です。
最近、「隠れインフルエンザ」に注意!?といった報道があったのでしょうか。ときどき、そういう言葉を聞きますね。
37℃程度の微熱を呈する方の中にも、インフルエンザウィルスの感染者がいるので、注意が必要である、というような内容だったようです。
熱はないけど、頭痛、腹痛、関節痛、とにかくしんどい、といった場合は、高熱がないからといってインフルエンザを否定するのではなく、症状全体を俯瞰して判断する必要があります。
一般に、インフルエンザの迅速検査は発熱後24時間、せめて12時間経過してから、といわれますが、発熱がなくても他の症状が強いケースでは、インフルエンザを疑って検査してみることがあります。(逆に、高熱があって症状が典型的であれば、検査は省略してかまいません)。
ですので、熱がなくてもとても身体が辛い場合は、検査の事を考えてあえて時間を待って夜や翌日に受診されるより、まずその時に診させていただいたほうが良いかもしれません。
それとは別に。
元気なんだけど微熱があって、翌日には解熱したけれど、検査してみたらインフルエンザ陽性だった、ということがあります。
(検査することの是非はともかく)このようなケースは治療は不要で、それは休む必要があるのかないのか、見つける必要性があったのか、周囲一同含めて釈然としない結果になってしまいます。
これも「隠れインフルエンザ」でしょうか?
じつは、軽い感冒症状で終わってしまうインフルエンザ、というのは、珍しくありません。
感染力が無いわけでもありませんし、症状のある間は休んでいただきたいことも変わらないのですが、症状のつよいインフルエンザと同じ扱いが必要なのか、といわれると、うーむ、と思ってしまいます。
このような軽症インフルエンザを血眼になって見つけることには弊害もいろいろとありますから、周囲の状況も含めてどうするか判断する、ケース・バイ・ケースの対応となります。