こんにちは。
新型コロナウイルスの勢いは続いています。
世の中としては「減ったかな?」と思われた時期もあったかと思いますが、
実感としては「ずっと同じペースで続いている」と感じています。
「オミクロン株は普通の風邪だ」ともいわれることもありますが、実際は発熱と咽頭痛が強く、統計的にはインフルエンザより重症化しやすく、ご高齢の方のリスクは引き続き高い病気です。
私も含めて、かならずいつかは感染する病気だと思いますが、集団では感染しないように自衛しましょう。家族以外との会話を伴う飲食を避けてください(本当に切実にそう思います)。
また、たとえ感染したとしても、徹底した隔離をして、ほかの家族にうつさないように努めましょう。
当院での検査数と陽性数・陽性率
以下、2022年に入ってからの当院での新型コロナウイルス検査の状況をお伝えします。
COVID-19検査数
まず、検査の件数です。
当院では抗原検査のほか、PCR法・NEAR法の、二種類の核酸増幅検査を行っております。どの検査を選択するかは症状と、発症何日目か、によって決まります。
なお、1月の抗原検査数が多いのは、当時PCR検査が検査会社の処理能力を超えてパンクしていたため、できるだけ検査会社の負担を減らすために、可能性が低くてもまず抗原検査を行い、陰性の方にPCR検査をご案内していたいたためです。
2022/1 | 2022/2 | 2022/3 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
抗原 | 195 | 131 | 74 | 400 |
PCR | 132 | 141 | 124 | 397 |
NEAR | 0 | 8 | 18 | 26 |
合計 | 327 | 280 | 216 | 823 |
これらの検査は通常診療と別の時間に分けて行っております。夜遅くなることもあり、従業員の負担も大きい状況が続いていますが、それを厭わず従事して頂いていることに感謝しております。
COVID-19診断数
次に、当院で診断した新型コロナウイルス感染症の件数です。
「臨床診断」は、ご家族が陽性であり症状が明らかであったため、検査を行わずに診断した件数です。
2022/1 | 2022/2 | 2022/3 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
検査陽性 | 54 | 89 | 74 | 217 |
臨床診断 | 6 | 82 | 78 | 166 |
合計 | 60 | 171 | 152 | 383 |
京田辺市の陽性者 | 768 | 1399 | 1144 | 3311 |
京田辺市以外の方も来院されているので参考程度ですが、京田辺市の陽性者のうち、およそ10人に1人程度は当院で診断していると思われます。
検査の陽性率
最後に、検査の陽性率です。陽性の可能性が高いほど抗原検査を選択し、念のための検査はPCR検査を選択することが多いので、これらは検査の能力を示す数字ではありません。
2022/1 | 2022/2 | 2022/3 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
抗原 | 22.6% | 42.0% | 52.7% | 34.5% |
PCR | 7.6% | 22.7% | 25.0% | 18.4% |
NEAR | 25.0% | 22.2% | 23.1% |
見る人が見ればわかると思いますが、これらは非常に、目が眩むほど高い数字です。2桁あれば高いですし、当院でも昨年は1桁だったのです。
正しく検査対象を選択できている(疑いのない人に無駄な検査をしない)からこそ出た数字、という見方もできますが、基本的に流行期間ほど検査の陽性率は高くなりますので、大規模な流行が続いているのだなあと思わされる数字です。
4月の状況と夏に向けて
4月に入っても検査件数・陽性件数に変化はなく続いています(3月のピークほどではないかもしれませんが、何となく増加傾向のような)。
当院では駐車場で検査を実施しておりますが、冬は寒さに凍えながら検査していたのが、最近は暑くなりました。
屋外での検査は脱水対策をしないと危険に感じるほどになってきております。
身に着けるファンクーラーを着用してみましたが、ガウンの下ではほとんど意味を成しませんでした。何か良いアイデアはないでしょうか。。。(Twitterか「なんでも相談箱」から教えてください、切実です。。。)
梅雨や台風の時期が来るのが不安ですね。夏が来る前に、検査件数が減ってくれないかと願っています。