こんにちは。
手足口病の流行もあって、外来が混雑する時間帯がでてきています。申し訳ありません。
現在の当院の予約枠はまだ少なく設定されており、発熱に気づかれたときにはご希望の時間の枠が埋まっている、ということもお有りかと思います。
ご予約無しで受診された場合、ご予約の方を優先させて頂きつつ、空いた時間に対応させていただいております。お待たせ致しますが、ご了承下さい。
さて、開業して1ヶ月が経ちましたが、「当院の処方は患者さんに疑問を残していないだろうか」ということが気になっています。どうしてこのような薬を使うのか、あるいは、症状があるのに使わないのか、診療時間の間に十分にお伝えしきれているでしょうか。
ということで、twitterでお話した内容と同じですが、幾つかのことは患者さんの多くに共通ですので、ときどきこういった場所でもご説明したいなと思います。
例えば、患者さんの多くは熱が出たり、咳や鼻が出たりということで受診されます。感染症の原因には、ウィルス、細菌、等がありますが、かるい咳や鼻水などがある風邪の原因の多くは、ウィルスです。
特定のものを除き、ウィルスには「治してしまう薬」がありません。自然に治ることが多いので、それまでの間ゆっくり休めるように、悪化を防ぐように補助するような投薬をします。
細菌の感染症だと判断したら、抗菌薬(抗生物質)をつかいます。子どもの感染症の多くはウィルス感染症ですから、殆どの場合は抗菌薬を使わないことになりますね。
病原体は細菌なのかウィルスなのか、感染して炎症を起こしている中心の場所は何処だろうか、どの細菌だろうか、どのウィルスだろうか、副作用も含めて、治療することは理にかなっているだろうか、そういったことを、診察と検査を通して考えています。
考えながら話すことがあまり得意でないので、ときどき、考えている単語と話している単語が混じってしまったり、選択に迷って長考してしまったりすることがありますが、ご容赦下さい。
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手足口病では、唾液や便にウィルスが存在します。子どもさんの口を拭いたタオルに触れたり、おむつを交換したり、トイレの水洗レバーやドアノブに触れたり、など、事あるごとに手を洗うことで、感染を防ぐことができます。
手足口病のお子さんは喉の痛みで食事をとれなくなります。お茶や水での水分補給も良いですが、糖分も必要です。ゼリーやアイスクリームでも、こういう病気のときだけはすこし贅沢にしてあげても良いのではないかと思っています。
それにしても、蒸し暑くなってきました。