よしだこどもクリニックのブログ

京田辺市三山木駅前 小児科医院のブログです

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RSウィルス感染症とリンゴ病

こんばんは。

 

先週から、RSウィルス感染症が急激に流行しています。

それとは別に、この春ころからリンゴ病(伝染性紅斑)の患者さんをよく見るな~、と思ってから半年以上。いまだ患者さんが多い状態が続いています。

 

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RSウィルス感染症

 

RSウィルス感染症とはどんな病気か。それは風邪の一種です。

と言うと、まあその通りです。何か特別な病気ではないのですね。

 

ただ、普通に風邪(感冒)というと、のどとか鼻だとかの上気道の症状が主なのですが、 RSウィルスは下気道の症状を起こしやすいところがあります。

 

また、痰などの分泌物がとても多くなったり、気道に炎症が起きて喘息のようなゼイゼイを引き起こしやすかったり、 酸素が必要となったり入院する率が高かったり、 という点から見ると、普通の風邪の範囲を超えた症状になりやすい、とも言えます。

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とくに重要な点として、ハイリスクの子ども(1歳未満の乳児、とくに早産児、心疾患や染色体異常などの基礎疾患がある子)は、重症化しやすいことが挙げられます。

個人的な経験からも、あの子がRSウィルスだったな、と思い浮かぶ患者さんがいらっしゃいます。

 

このため、ハイリスクの子の一部は、症状が軽くすむための注射(パリビズマブ 商品名シナジス)を流行期には毎月行うわけですね。

 

毎月のお注射、通うのもとても大変だと思いますが、この注射はとても有効なので、頑張ってください

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さて、乳児が感染すると重症化しやすいRSウィルスですが、それ以上の年齢で、喘息のようなアレルギー疾患のない子ども、あるいは大人の場合は、 本当に普通の風邪症状しか起こさないことが多いです。

ですから、このような子まで過敏になる必要はありません。

 

RSウィルスの検査は、それが必要な状態の子にしか行いませんし、そもそも(診療所の場合は)0歳児しか、保険の適応がないのです。

 

風邪の症状しか出ていなかった子であれば、症状がしっかりと軽快すれば保育園・幼稚園に行って良いですし、 RSウィルスであったから特別に長く休むとか、RSウィルスでないことを証明しないと登園できないとか、そういうことは必要ありません。

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看護する保護者さんや、ご兄弟は、風邪としての予防が大事、第一に手のアルコール消毒剤使用が超々大事です。汚れがなければ洗うより有効でお手軽です

 

赤ちゃんのいるご家庭は、できるだけ、風邪症状のある上のお子さんとの同室を避けるよう、お願いいたします。

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リンゴ病(伝染性紅斑)

 

小児科医になってからこれまで〇〇年間、、、にみたリンゴ病の件数より、この半年の間にみた件数のほうが多い気がします。

あまり騒がれていませんが、とても多いと思います。

 

症状は、感冒症状、ときどき熱が出る程度です。ときどき、激しい発熱と血小板の減少を伴うケースがありますが、ほとんどは軽症ですね。

 

軽い風邪の一種なのですが、感染が治ってからでる顔と手足の紅斑がとても目立ちます。

 

紅斑が出た時点ですでに治っていて感染力がないので、休んだりする必要はありません。

感冒症状も軽いので、特別に気を付ける病気ではないとも言えます。

 

しかし、、、それにしても流行が長い。

潜伏期間が10~14日と長いので、集中的な流行にはならず、一波がおわったと思って忘れかけたころに次の一波が来ます。

 

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リンゴ病の注意点としては、妊婦さんが初感染すると胎児に影響がでる場合があること。

 

感染力をもっていた時期(風邪症状があった時期 通常、紅斑がでる数日前)に、妊婦さんとの接触がなかったか、 あったらそのことを伝えて、産科の主治医の先生に伝えておく必要がありますね。

 

 

 

みんな元気で夏休みを過ごし、小児科は閑古鳥、良いことです、、、と思っていたら、夏の終わりがけからいきなりRSウィルス大流行となりました。

 

  

秋から冬に向かう季節、もういちど、「手のアルコール消毒剤」は一家に一つ、とても大切だということをお伝えいたします。

 

 最近読んだ本

 

ウィッチャーV 湖の貴婦人 (ハヤカワ文庫FT)

ウィッチャーV 湖の貴婦人 (ハヤカワ文庫FT)

 

 

まったくこのブログの趣旨に関係ありませんが、私、ゲーマーです。

ですが職業柄、趣味の時間を長くとれるわけではございません。

ございませんが、、、2015年のGOTYいわゆるGame of the Yearである名作「The Witcher 3」は、濃密に遊んでおりました。これは当然ですね。やってない人は人生を損している。

 

このゲーム、ポーランドの小説が原作となっておりまして、近々Netflixで連続ドラマ化される予定であり、そちらも楽しみにしております。

 

原作小説(メインは5巻)、邦訳が遅れていたのですが、ゲームの大ヒットをきっかけに足早に5巻まで翻訳されました。

その最新刊が7月に発売されたこちらで、長かった物語がいったんの終焉を迎えます。

 

最後は果たしてどうなるのか!?まさかそんなどんでん返し!?といったところなのですが、 実はゲームのほうが後日譚になっているので、全部そっちでネタバレされてしまっているんですよね。