よしだこどもクリニックのブログ

京田辺市三山木駅前 小児科医院のブログです(2017年6月1日開院)

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子どもの病気と受診について① こんな軽症で受診してもいいの?

こんにちは。 4月に入って、新しく保育園に入ったお子さんは、元気に通えているでしょうか。

病原体を交換しあうような集団生活に入って、毎週のように風邪をひいているお子さんもいらっしゃるでしょう。

いつか通らなければならない通過儀礼のようなものとはいえ、保護者としては心配ですし、看病で大変な時期でもありますね。

 

こんな軽症で受診してもいいの?

 

診療していてときどき、「こんな症状で受診してしまってよいのでしょうか」「軽症で受診してしまって」などとお話しいただくことがあります。

 

付き添いで来られたおじいちゃん、おばあちゃんから聞くこともあるかもしれません。

 

 

確かに、軽症で受診して、逆にほかの患者さんから感染症をうつされてしまっては元も子もありませんから、 できるだけ病院に受診する回数は減らしたいものです。

 

しかし、外見的には軽症のようにみえつつ、その状態にどことなく不安を感じるようでしたら、 積極的に受診していただきたいと、僕は思っています。

 

それは、一つには、「この状態なら大丈夫」「この状態なら積極的に検査したり治療したりが必要」ということを考えて責任を持つことが、私たちの仕事なので、 不安なまま過ごすくらいなら、その判断を丸投げしていただいて構わない、と思っているからです。

 

もう一つ、子どもの状態の把握は、小児科医でも難しいものです。

とくに乳児では、「なんとなく元気がない、顔色が悪い、などと感じる」ことしか症状が見当たらなくて、 診察してみたらすぐに治療が必要だった、という経験が、小児科医なら誰しもあります。

 

保護者が「ヤバい気がする」と感じられたのなら、 診察してみた結果がどんなに軽症であったとしても、意味のない受診ではありません。

そういった症例の中に、医療従事者でなければ見分けがつかないような重症の患者さんが紛れていることを、 小児科医療に携わる人間は良く知っているからです。

  

2008年ころから順次導入されたヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、そしてロタワクチンのおかげで、怖い思いをすることはかなり減りました。

生後2か月がきたら速やかに、ワクチンを開始するようにお願いします。 小児科医としては、開始が1か月遅れるだけで不安を感じるものなのです。

 

たった10年と少し前、これらのワクチンがなかった時代の乳児の発熱は、それほど恐れられるものでした。

 

  

ベストの選択肢が何なのか、検査の必要性と子どもに与える苦痛とのバランスは、、、などと、私でも迷ってばかりなのに、 ご自宅で見ておられる保護者さんには受診を迷うことが多いだろうと思います。

 

もちろん、#8000番、「小児救急電話相談」もあります(19時~翌朝8時)。

年中無休で、急いで受診したほうが良いのかどうか、看護師または医師に相談することができます。

 

このような事業も利用したうえで、個人的な意見ではありますが、 「受診するかどうか迷うなら受診する」で良いのではないかと思っています。